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ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160831 通勤しない社会ってありか?

【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160831 通勤しない社会ってありか?

 

台風で交通機関が乱れているのに出社するっていやだ、社畜だ、云々の議論がネット上であったのを取り上げましたが、もしも"if"在宅勤務の比率が大きくなると、社会生活はどうなっていくのでしょうか。

 

通勤しないってことは

  • 消費者と直接取引のないB2B的会社の仕事(連絡、会議、書類など)は、後述のセキュリティなどをクリアできれば、ネットを通じて、メールやTV会議、クラウド環境などでなんとかなるでしょう。
  • ネットでは済まない仕事もあります。例えば、営業的な仕事(顧客訪問する、顧客にあう)は、直接目的地(相手の指定する場所。顧客先も中央の都心などではなくなっているでしょうから)にいくようになるでしょう。もっとも、これらもネットで済むようになるかもしれませんが。
  • 営業的な会食、パワーランチや所謂接待は流石に会わないとダメでしょうか。でも、これまたみんなが通勤しなくなれば、繁華街や飲食店も成り立たなくなるかもしれません。
  • 消費者向けの小売りやサービス業だって働くスタッフは通勤してくるわけですが、これらも通勤しなくなるということは、店舗もなくなってくる。みんなネットで買うようになるのでしょうか。

 

そもそも出勤する意味

  • 小売などは消費者の集まる場所だということが大きな理由です。購入する消費者が多いということは、かかる経費を転嫁する際にも、一人の消費者への額が少なくすることができます。「割り勘効果。」これでいいものを少しでも安く提供することができるわけです。
  • 勤務地を一つのビルや部屋に集中しておけば、大切な情報を物理的に排他的に管理できるという「セキュリティ上の理由」です。またコンピュータを使う場合にも、公衆網での漏洩の危険を避けることができます
  • 労務管理上の理由」もあります。見える場所で勤務することで、勤務するスタッフを公平に評価し賃金として報いるための手法の一つとして時間で管理する方法は伝統的なものです。
  • 一緒に協力して勤務するためにスタッフ間の意思疎通は重要な要素です。みんながある程度同じ条件の勤務時間になることで、「コミュニケーションを取り易く」なります。
  • 各種機器を共有、使い回せるようにする「設備利用の理由」です。これによりコスト削減が可能になります。ひいては、市場への提供価格を押さえることができて競争力に繋がります。
  • 取引する相手先(顧客、仕入れ先、取引銀行など)からみれば、どんな人員がいて、どのような労務管理や情報管理をしているかは重要な要素となります。いつも外部の喫茶店で面談するのでは、継続取引相手として心配です。「信用上の理由」から、組織が存在する場所が必要なのです。

 

 

便利か、不便か

仮に通勤しなくなったとしたら、便利になるのでしょうか。不便は出てこないのでしょうか。

 

  • 今のオフィス(都心などに集中している)に通勤しなくなるのは単純に時間の節約にはなります。通勤地獄からも解放され、家族との時間も増えるかもしれません。
  • 働く場所は在宅(住まい)あるいは住まいの近くになる、あるいは自転車圏内とかになるかも。
  • 営業で訪問する先、取引先も必ずしも都心ではなくなる。すると交通の便が心配。
  • みんなが中央に通勤しなくなれば繁華街、飲食店なども少なくなるでしょう。こうした飲食店は閉店するか、質が劣化するか、別の場所に遷ることになるでしょう。
  • 接待なども必ずしも便利な場所で行えるとは限らなくなります。また、帰宅の足が問題になってくるでしょう。
  • 分散が進めば衣食住に関する物資を効率的に配送することができなくなり、輸送費が高くなることが予想されます。
  • 毎日通勤する必要が無くなる分、公共交通機関の乗客は減り、その分、運賃は値上がりするでしょう。

 

で、結局、また場所を変えて集中に向かう

 

今までは、

集中しているー>様々なコストが押さえられー>リーズナブルな価格が提供

できていたのですが、

集中が弱まればー>様々なコストが転嫁されー>価格が高くなっていく

ことになります。

 

そうなると。。。

 少しでも買いやすく価格を下げるにはどうするかをそれぞれが考えるでしょう

  • 輸送費を下げるにはどうするか?まとめて配送するようにすればよい
  • 転嫁する経費を下げるにはどうするか?多くの消費者がくればよい
  • 多くの消費者が来易くするためには?公共交通を充実させる

結果、小売業などは顧客の集まるところに集中することになります。都心から住宅地へ。その結果。。

  • 小売業の取引先も近くに集積していく
  • 昼間の人口が増えれば飲食店なども集中する

 

 消費者と接する業態の部分はどうしても人口が集中している場所にないと、日本中にシャッター商店街ができることになりそうです。もし、「通勤しない社会」が実現するにしても、特定の業種、職種に限定しての話になるのでしょうね。

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ところで”亭主元気で留守がいい”の格言があります。

通勤しないで家の周囲にいるご主人の運命は大丈夫なのかが心配になります。