半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【ODRピックアップ】20140424 境界線ー顧客で友人、友人で顧客

【ODRピックアップ】20140424 境界線ー顧客で友人、友人で顧客

 

数年前に27年務めた会社を退職して、現在のビジネスを始めたとき、会社を登記したのは、自宅住所でした。自室を本社オフィスとして整え、仕事をする際には、「3Fにいくよ」というのが家族との”出社”の合図。Skypeで電話会議をする際に、お笑い番組の声が聞こえてしまうこともあります。その後、都内にも事務所を借りており、毎日そこに”出社”しますので、一応はそこにプライベートと仕事の物理的な境界線があります。

あるつもりです。

ところが。

物理的には分けたのですが、現実は曖昧です。Blackberryスマートフォン)には仕事のメールも受信されてしまうので、”3F”にいなくても、家族と一緒に食事していても、TVを見ていても、ブブブと振動が聴こえると、「いいの?仕事のメールじゃない?」と気を遣わせます。反対に、仕事で”3F”に居る時でも、宅配便のピンポンがなれば、「ちょっと出てくれない?」といつもと同じようにお呼びがかかります。

 

そしてまた自室に居る時はいつでも仕事。。。というわけでもありません。

新聞を読んだり、雑誌を読んだり、文庫本を読んだりの読書タイム。Webサーフィンしながらボーと時を過ごす。SNSでみんなの書込みを流れる・・・ここには仕事の関係者が多く、ある意味では仕事の情報収集状態ともいえます。そしてたまにはタブレットでゲーム。果ては居眠り。。。

すべては仕事のためだ!と言い切るのも悲しいかなと思い、やはり上記はプライベートタイム。”3F”にいるから仕事というわけでもありません。

 

スマホに着信するメールはもうやむを得ないとして、自室のパソコンでは、会社のメールが着信しないようにしてみました。自室は仕事スペースなのに仕事メールのこない状態。ちょっと矛盾しますが、これでメールがどしどし入ってくるようにしてしまうと、それこそ自室に籠り切り状態になり、家族といても、スマホにメールが入るとなれば、それこそ、プライベートがなくなってしまいます。

 

メールの受信が境界線?メールは、いや、インターネットは、本当にプライベートと仕事の境界線をあいまいに、不明確に、もうホントに区別をなくしてしまいました。PCでも、携帯でも、タブレットでも、やろうと思えばあらゆるメールアカウントを設定して、どこにいてもどれかの端末デバイスを持ってさえいれば、仕事のメールだろうが個人のメールだろうが受信できてしまいます。それはとりもなおさず、仕事中、重要な会議の最中に、正にブレゼン中にプライベートのメールを受信してしまうことでもあり、プライベートで、恋人と語らっているときに、痴話喧嘩の最中に、仕事の緊急メールを受信してしまうことでもあります。

 

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303348104579478753533112052.html?mod=djem_Japandaily_t

 

ところで、物理的な境界を設け、メールの送受信の境界線を設け、これで境界は区切れたと思ったのですが、更なるあやふやな境界問題が発生してきました。

55歳にもなると、友人たちも、各企業、組織でそれなりの決定権を持つようになり、また課題を解決するために、有り難いことに私を必要としてくれる場合もあります。彼からの連絡は受けてみないとわかりません。仕事なのか。休みなので彼からの連絡は見ないでいいのか。

一方、同じく長い御付き合いの顧客とは、プライベートでも一緒に遊んだり、心の悩みを打ち明け合ったりもします。

 

友人である顧客。顧客である友人。さて境界を引くべきなのでしょうか。