【ODRピックアップ】20150212 「どうしようか考えてる」は「やらない」に等しい
「。。。やらなきゃいけないとは思ってるんだよね〜」
意見を求められたので真摯に状況を伺って、真面目に考えるとその人にとって少し厳しい指摘になってしまうことがあります。お伝えするのも勇気が要りますが、その人が大切な人であればあるほど、大事なお客様であればある程、長くお付き合いしたいと思う人であればあるほど、キチンとお伝えしなければいけません。そして意を決して、言葉にする。。。
「わかってる。。。やらなきゃいけないとは思ってるんだよね〜」
このセリフはそんな時よく聴くセリフ。多くの人がこのセリフを吐き出します。実は私も含めて。
前職でお世話になり影響を受けた先輩と仕事をしている時、先輩からの指摘に、私は答えました。
「そうですね。どうしようか考えているところです。」
「本当に?」
自分では、本当にどうしようか考えていました。
が、先輩は。。。
「それって、まずは”やらない”と決めて、そして、何もしないで、考えているだけってことに、気がついているかな?」
先輩は、責めているのではない、問題は、その事実(”やらない”と決めて、そして、何もしない状態)に気がついているかどうかなのだ といいます。
そして、
「”やる”か”やらない”かしかない。「やらない」なら、さっさと次へいくべき。「やる」なら、やる方法を考え始め、どんどん計画を作れ。カッコつけてるヒマはない。」
と容赦なく袈裟懸けに一刀両断切られました。
これね。
残り時間が少なくなって来た今では切実に感じます。一番無駄なのは、無意識にやらないと決めていることに気がつかず、問題を分析してみせて、リスクや不要論を説き、単なる愚痴を周囲にこぼしているだけの場合。自分の時間も、周囲の時間も無駄にしています。
「検討します」を使う人はデキの悪いビジネスマン (3ページ目) | キャリアパーク
https://careerpark.jp/39522?page=3
この中にあるソフトバンク孫さんの言葉はもっと厳しい。
「決断が遅すぎると言うのは決断をしないに等しい」
とはいえ。
判断を仰がなければいけない身であれば、即断が難しいのも現実。権限がないのにやります宣言は別の意味の重大な問題になります。
かつて競合先は国外で権限がないのに重大な文書に署名してしまい後日裁判沙汰にまで発展していました。
基本は、以下のような手順を明確にしておき、相手に伝えること。
個人的な判断としては、やるかやらないか。
自分の権限がどこまであるか。
持ち帰る場合はいつまでにどういうプロセスで返事をするか。
実施する場合は、どのようなプロセスになるか。
くれぐれも、
「持ち帰って検討します」とは
いわないように。