ブラックの源流【御散歩雑談】20180710
同僚の友人の娘さんの話だが、
「新しい先生が集合時間を”きっちり守って”使えない」
という。
はて。
キッチリ守るのはいいのではないの?
聞けば、前の担当の先生は、集合時間前に来て準備をしていてくれたのだが、新任の先生は時間通りにきてそこから準備をするので困るということなのだが、同僚曰く「それは娘さんがブラックでしょ」ということではないかと。
よく考えれば、新しい先生は悪くない。時間を守っているだけだ。前任者が自発的に早く来ていることで、全体が無理をするようになってその慣習が受け継がれてしまっている。
定時に帰りにくい会社のムードに似ている。
地元の古くからの住民が、古くからある神社の清掃を持ち回りで定期的に行なっている。集合時間は8時だ。しかし、8時にいくと既に清掃は終了し、参加お礼のお茶菓子と飲み物を配布している。時間通りにいったのに、なんだか居心地が悪い。清掃はお年寄りが多く、いつの頃からか誰かが早めにくるようになり、その次はその時間より早くくる人が現れ、いずれみんなが一時間前に到着し、「早くきたから始めようか」となってしまったらしい。これは地元のブラックムード。
始業時間より一時間早くくる慣習の会社に似ている。
こういう事例はあちこちで見かけないか。
当事者たちは悪気はない。あるのは少しの競争心。ちょっと優位に立ちたいと無意識に思っている。表面的には平等でといいつつ、少しだけ優位にたっていたい人間心理。
ブラックの源流だ。