私も頑固なシニアになった【半蔵門ビジネス雑談】20180927
三十代。当時いた会社を改革しようと奔走していた頃、取引銀行から来た財務担当役員と衝突した。喧々諤々。議論を戦わせて分かり合えたり決裂したり。ある日その役員が二人の時にポツリ。
「君のいうこともわかるが、私はもう変われないんだよ。年取ると変われないんだよ。」
苦しそうにつぶやく役員を目の前にして少しかわいそうな気分になったことがあった。とはいえ、施策を決めていくのにその理由はないだろうと思いつつ、正面からぶつかるだけではなく、合意を得るための施策に変更していくきっかけにはなったのだ。
そんな自分ももう還暦。自分で会社を始めたのでパートナーしかいないため、部下にそのように思われることはないが、自覚はする。他人の話、特にビジネスに関する話を最後まで聞いていないことを。聞いているように見えても頭の中では次に何を話そうかを考えている。それは自分の経験や知識から引っ張り出した「ご高説」を宣おうとしているのだ。
あの時の役員の行動や発言はあの役員特有のものではなかった。どうやら、この世代みんなそうなるようだ。ちなみに大きな原因は、これか?
あるシニアがこう言っていた。「最後まで聴かなくちゃと思うけど、聴きながら、自分の考えが湧いてくると、どうしても話したくなる。なぜかっていうと、すぐ口にしないと、言いたかったことを忘れちゃうから(笑)」。(前出記事から引用)
それはいえる。笑 確かに早く言わないと忘れてしまうか、最初に閃いたこととは違うことを言ってしまう。
さらにこれが、シニア同士だと大変だ。両方、途中で話を始めてしまうし、黙っていると忘れてしまうし、結局、実りのない会議が増えてしまう傾向にあるようだ。
かくして、新しいスキルを身につける必要が出てきた。
- 話を最後まで聞くスキル。
- 思いついたことをメモするスキル。
なんだか新入社員に戻ったようだな。。。