De le (ディーリー)デジタル遺品のドラマ【読書/映画感想】20181009
あらすじ
”自分が死んだら消してほしいデジタルデータ”を消す依頼を受けて、”死んだことを検知したらそれを消す仕事”を営む車椅子の主人公山田孝之と、裁判で被告人になっていた何でも屋の菅田将暉がその機動力と人の心に優しさをもたらす個性で、単なる消したいデータの裏にあるドラマに関わっていく。危ない事件に巻き込まれるのはお約束。
山田孝之は無表情の役が似合う。今回のはある種の凄腕のハッカーだが、ウシジマくんと同じように瞬きの少ない座った目。中二病のころの憧れの一つかもしれないな。こういうクールなキャラクター。
死んだら消したいデータ
さて。
”死んだら消したいデータ”というのは、茶化していうならば、「それ家族に見せられないようなデータだろ?」と飲み会のネタ話だが、企業や自分の仕事の不正の証拠、記録も考えられる。個人的な秘密なら消されればそれでメデタシだが、不正データの場合は、自分が死んだら、もしかするとそれは「消された」=殺されたのかもしれないから、単に消すだけでなく、その秘密をもとに捜査してほしいと思う。このドラマはそういう部分を扱ったドラマだ。
ん?
まてよ。
みられたくないがみてほしい場合も
このサービスがあったとして、消したいデータを依頼したとして、そんな風に覗かれるのなら、犯罪に巻き込まれた場合は別にして、預けられなくなってしまうな。だって、残された家族が危険に晒されるかもしれないし、それを元に脅迫されるかもしれないし、余計な正義感から知らなくてもいいデータの存在をしらされてはたまったものではないし。
不安が残る
随分前から既に自動で削除するクラウドのサービスはあった。話題にはなったがあまり活用はされていないように感じる。なにせ自分が使っていないし。
技術的には、消す範囲には限界がある。データがローカルなPCやスマホ本体にある場合は削除しようにもできない(ドラマではそれも消せるようだが)だから、普段から消したいデータを消せる場所=クラウドに置くことになるが、ハッキングのご時世それは不安である。
そういうわけで、ドラマではお節介な部分だが、そこまでやってくれるようなサービスがあるならば、使ってみたいと思う。