名刺(めいし)より話(はなし)【半蔵門ビジネス雑談】20181221
先月出席した大阪で開催されたAPECのODRに関するワークショップでも、多くの名刺交換をした。出席者はほぼ海外からの来客。国内の人で名刺交換したのはサポートできていた私企業1社と新聞社、それから米国領事館勤務の方だけだ。
改めて感じたのは、名刺交換だけでは次の対話や仕事には繋がりにくいこと。ODRに関わって10年になるが、今回もすでに7回も会議で顔を合わせている方がいた。今までも確か名刺の交換はしていた。しかし、今回は同じパネルの隣席になり、事前の打ち合わせで冗談を言い合い、私の出した意見が非常に重要だったとコメントをいただいた。その結果、最後に名刺交換はしたものの、帰り際にもまた言葉をかけてもらい、改めて連絡を取り合うことになった。他にも数名、いつも会議で会う人々がいて、その方達とはすでに別会議や仕事で関わっているので、今回も同じ調子だが、前述の初めてたくさんの言葉を交わした方のような熱気はすでにない。
新しく知り合った人々とはもちろん名刺交換をしているが、それだけだとそれまで。
立ち話で会話をして、食事時に言葉を交わし、レストランで一緒に笑った人たちとは、今後一緒に何かをやる場合にも、相互に相手国に行った際には声をかけやすくなる。
また、こちらの名刺が足りなくなったり、相手の名刺がなかったりすると、
「メールを送って」
となり、こちらも名刺だけとは違う新たなコミュニケーションのきっかけが生まれて来る。
「名刺がなくてすみません、実は私はこんなことをやっていて、今度こんな計画があり、こんなことができるのでは?」
なんていう具合に、じっくり紹介できる場合もありで。
結局、
「名刺(めいし)だけではなく、話(はなし)が重要」
というオヤジのダジャレ。
ところで名刺にメアドを書かないという手法もあるそうな。
というわけで、名刺がなくなったので、休み明けには発注せねば。