ニューヨーク眺めのいい部屋売ります【読書/映画感想】20190226
あらすじ
モーガンフリーマンとダイアンキートンは老夫婦で40年住んだエレベータのないブルックリンの部屋を売り、別の部屋を買って移ろうとしている。内覧会に行き物色する。そこには、彼らの家を見にきた人たちがそこもまた同じように物色している。
折しも、橋の上に乗り捨てられたトラックはテロリスト騒動になりマンハッタンに向かう橋は渋滞が続いて、不動産価格は下落している。
飼い犬の老犬ドロシーはヘルニアになり、手術は成功するがなかなか歩き出せないでいる。老夫婦は気に入った部屋を見つけ、手付けを払いに行くと、売りたくないともめている。テロリストは捕まり、モーガンは部屋の売り買いもから騒ぎだと気づきもうやめようと二人は部屋に戻り、もう少しここにいようとコーヒーを飲むのだった。
ニューヨークは思い出深い
2015年のODR FORUMの際に、ニューヨーク現地集合で家族旅行をした。会議の合間に、3人でトランプタワーやミュージカルを見て、セントラルパークを歩いたり、自由の女神を見にいたり、エリス島に渡ったりしてきた。運よく予約なしで入れたバードランドのジャズ。初のニューヨークは思い出深いものだった。
同じ場所に長くずっと住みたい
住む場所を次々と変えていく人もいるが、できれば同じ場所に長くずっと住みたい。それは、まるで、着慣れたスーツのように、優しく身を包み、自分らしさを醸し出してくれるからだ。移るとしたらそこから逃げ出すときだ。そこでの思い出を持て余し、忘れてしまいたいときだろう。だから住まいを変わらないことは、とてもとても幸せなのだと思う。
年老いた親はいずれ面倒を見なければならなくなるが、それでも、彼らはそこにいたいというだろう。そうなったとき、どうやって面倒を見るかという課題は残るのだが、その思いはできるだけ聞いてあげたいと思う。車を飛ばせば4時間ほどで行ける。 週一で様子を見にいけない距離ではない。
眺めがいいのは
眺めがいいのは、家からの眺めなのではなく、外出から家に戻るときの家の眺めであり、ドアをあけた玄関の眺めであり、リビングにいる誰かにただいまを言う眺めであり、朝食に起きてきたときのキッチンの眺めである。
繰り返すが、
できれば同じ場所に長くずっと住みたい。