Good Questionと言わせたい【半蔵門ビジネス雑談】 20191209
「It's a good quesion.. Thank you for asking...」
海外のカンファレンスで講演者に質問をした際に時々発せられるワードだ。
「いい質問ですね。」
というやつ。
講演テーマをより深く掘り下げた議論に導くような、講演者にも聴講者にも有用な質問に対しては、「Excellent Question」という表現も出てきている。
これは答えに窮するような鋭い質問によく聞かれる。また、希には、「今情報がないのであとで答える」場合にも。
こうした質問者には、講演者とは別に聴講者からの名刺交換や情報交換を求められる場合もある。そうすると、講演者とは別に他の参加者とのコンタクトも築けるし、場合によってはそれで仕事が広がる場合もある。
「It's a good question.」
実は非常にビジネス上重要な言葉だ。
もうひとつビジネス上、契約上重要で、日本人が特に間違うのが、
Best effort.
最前の努力をする。
日本人ニュアンスでは、最善の努力をすれば、問題は解決に導かれる、そういうのが最善の努力だ。最善とは問題解決ができたということだからだ。しかし、英語的には、
「最善の努力はするが、不可抗力や他の事象がおきたら問題解決にはいたらないから、それは許せよ」
というニュアンスとなる。
実際に私もこれで酷い目にあっている。
ソフトウェア製品の開発とその買い入れの契約書で、ソフトウェアに問題=バグがあった場合、「もちろん直すために、最善の努力をするよ、市場に投入できるように最善の努力をするよ」と契約書に記載されたが、それはバグを直すことにコミットはしていない。例えば、OSに問題があればそれに対応しなくても、お金は払えよという解釈になってしまう可能性がある。
だから、CommitかGuaranteed にしておかないと、バグが直らなくても納品できてしまうことになりうるのだ。
ほかにも英語表現と日本語解釈のニュアンスが違うものはたくさんある。海外企業との取引契約では、こうした文言に詳しい弁護士さんに確認したほうがよい。
当然ながら。