大統領執事の涙【読書/映画感想】20200104
2013年の作品。生前のロビンウィリアムスがアイゼンハワー大統領役で登場していた。アイゼンハワーからレーガンまで34年間ホワイトハウスの大統領執事として仕えた黒人執事の話。絶賛人種差別の時代、奴隷として働く家族の子供として父を目の前で殺され母を犯されるが、一流ホテルの執事となりその後ホワイトハウスの執事にスカウトされる。
息子は公民権運動に、次男はベトナム戦争で戦士。奥さんはアル中で隣人と不倫。いたるところで差別を目の当たりにしつつも、実直に執事を勤める。惜しまれつつホワイトハウスを退職し、息子と一緒に公民権運動で逮捕もされ、これで終了かと思ったら「どっこい続きがあった」
執事が引退後、黒人オバマが大統領になり、ホワイトハウスに招かれる。案内しようとする執事に、「わかっている」と歩き出す。
人種差別、市民権、などを勝ち取って来た国は、市民のパワーが違うと思う。自分は日本でいかにぬくぬくと育ってきたか。権利を勝ち取るという実感がどうしてもわかない。頑張って活動をしたとしても(してないけど)活動の模倣で終わりそうだ。
主演のフォレストウィテカーは、最後は奥さんが老衰で亡くなり、自分も杖をついてすごいおじいさんメイクだが、実年齢は1961年生まれの58歳。年下かよ。。。
ところでサラリーマン時代、朝早く会社について、みんなが出社してくるのをみているのが好きだった。オフィス全体を把握している気分になってくるからだ。スケールは違うが、ホワイトハウスにやってくる大統領を見届けるのはそんな気分もあるだろうか。