SNSは全員ゴール前で全員攻撃の草サッカー状態【半蔵門ビジネス雑談】20200414
リモートワークが本格化した。最初のうちは、TV会議だ!ということで、Zoomがいいぞ!という情報にみんなが群がった。
「私もZoomです」、「いいよZoom!」、「最高!Zoom!」
TV会議にはたくさんあり、我々もそれぞれを試験しているが、今回のZoomへの殺到は驚いた。SkypeやHang out、Blue jeansなどが出てこないことも合わせて驚く。
Zoomの情報はSNSでの情報シェアが大きな役割を果たす。シェアが多ければそのことがまたシェアを呼び、シェアが多いことがシェアをさらに広げる。
一通り広まったなと思ったら、セキュリティリスクの情報がちらほら出始めた。
「私もZoomで攻撃を受けた」、「だめだZoom!」、「最悪!Zoom!」
するとまた、瞬く間に、というか2〜3日後に、この情報がシェアされ、シェアがシェアされ、シェアが多いことがシェアをさらに広げ、米国や一部の国ではZoomの使用を禁止するという対応まで出始めた。
Zoomの件に限らず、
SNSのシェアは便利で、みんなの注目度合いがわかり、有用な情報の早期拡散にも役立ち、危険な情報の周知にも貢献する。しかし、シェアをシェアし続けると、一次情報をみないまま、多く目に止まるということだけで、その情報の本質や適正を見ないまま、盲信することも増えていく。
まるで初心者の草サッカーチームで全員がゴール前で全員が攻撃で全員が守備になっているようなものだ。
この状況を、何かを、どうにかしようと思い、何かできることはないかと思った結果として、すぐできることとして、ネットでの情報シェアに走る。ついつい走ってしまう。
日々のニュースで飛び込んでくる状況に一喜一憂、脊髄反射しているより、本当にどうにかしようと信じているのならあなたが反応すべきことは、目に留まりやすいシェアの多い情報ではなく、あなたがリアルに影響を及ぼせることにしてはどうだろうか。
あなたは貴方の果たすべきポジションのリーダーなのだから。