加治隆介の議 1巻〜20巻【読書/映画感想】20211003
課長 島耕作 作者の弘兼憲史 氏の代表作の一つ。サラリーマンだった主人公が政治家の父の死をきっかけに地元後援会に押されて地盤を継承すべく政治家になり、総理にまで上り詰める中で、日本が抱える根本的な課題に直面し、もがきながら自分の議を貫いていくストーリー。実際の事件にも重なり、北朝鮮韓国問題、北方領土、アメリカ、国連、中国らとの問題に当たり、本当はこうすべきだったのではないかという側面を描いていく。
そうそうという面、そんな綺麗にいくのかという面、まさか嘘だろうという面、ああそうだろうなという裏の面に触れて考えさせられる。政治家にはなれそうもないが、評論しているだけでは何も始まらないということや、では評論以外の短絡的な行動がどういう効果を生み出せるのあ、結果厭世的になってしまったり。政治家は素敵であってほしいというのもあるが、それはポピュリズムになってしまわないかいというジレンマ。
とにかく、読んでみて考えてみるということかね。
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