時間の浪費というが

時間の浪費というが【御散歩雑談】20220214

”時間の浪費だ”という。

時間は貴重だ。何もしなくても流れ去っていく。時間はただ過ぎていく。生きている間の時間を一生というのなら、何もしないでいる時間は、過ぎていく時間を浪費しているのだろうか。何もしないとはいっても呼吸はしている。呼吸は二酸化炭素を吐き出し、酸素を吸い込み、血中に酸素を送り込み、ブドウ糖とともに脳に養分を送り込み、脳は各器官をコントロールしていくのなら、呼吸は無駄ではなく、生きるための基本行為をしているのだから、それでも時間を浪費したというのか。

私は同僚に言う。「一つ前で降りて駅一つ分歩いてきたよ」。

なぜそんなことを？電車なら５分なのに？時間の浪費だ！と同僚。

健康のためさと私。

早く着いた方がその後に余裕ができるよと同僚。

余裕？なんの余裕さ？

準備してしっかりと説明したり、呼吸を整える時間が節約できると同僚。

仕事のためか？

それだけじゃないよ、気分の満足のためだよと同僚。

駅一つ歩いたことの満足だってあるさと私。

電車で来ようが歩いて来ようがなんらかの意味はある。それでも浪費というか。健康の機会を逃したのは浪費とは言わないのか。浪費を”意味なく過ごすこと”とするなら、どちらもなんらかの意味はある。無駄に使うという意味ならば、何もしないで心安らかに過ごすことだって無駄ではない。すると結局浪費は存在しない。無駄に使ったというのは主観的な見方だからだ。この論争は浪費か？唯一無二の議論ならば有効か。では何組もが同じ議論をしていたなら社会全体としては浪費だろうか。

オマエラ難しく考え過ぎ。と先輩。

電車に乗ってきて早く到着して余裕を持って過ごそうが、

健康のために歩いてこようが、

時間は同じようにすぎるだけだ。オマエラの行動には関係なくただ過ぎるだけだ。

はい。。と私。

はあ。。。と同僚。

浪費だというのは時間の問題じゃなくてオマエラの考え出す概念の捉え方だ。

浪費じゃないと誰かが思えばそれでよしで、誰かを説得して自分の仲間に引き寄せることの意味ないべ。と先輩。

そういって先輩は、

「それにしても、この台、全然出ねえな。こんなのでやるのは時間の浪費じゃね？」

とコインを両替に行ったのだった。