半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

フレキシブル共同体

フレキシブル共同体【たまプラビジネス余談放談】20231114

 

紛争の根本は共同体か

 

紛争が絶えない。ウクライナ戦争に続き、ハマスのイスラエル攻撃とそれに対抗するイスラエルによるガザ攻撃、そして、これらの停戦決議に対してすら、ロシアの案にアメリカ等が反対し、アメリカの停戦案には、ロシアと中国が反対する。平和にする気あるのか?世界の指導者たちよ、といいたいところだ。新たな紛争の傾向も現れている。中国は周辺国との領土を過去を顧みず一方的に自国の所有だと主張し、海洋でも武力を振り翳しながら侵食してきているといえる例が後を絶たない。周辺国は紛争の勃発をさけながらやむなく共同軍事訓練などで、黙認をしないよう表明し続けるしかなくなっている。やはり争いの原因は国家があるからなのか。

 

資本主義の次にくるもの

 

慶應義塾大学大学院の小幡教授は、ブログの記事で資本主義の次にくる社会について検討する文章を掲載した。

toyokeizai.net記事で述べるのは、

1)国民国家は、しがらみでがんじがらめの共同体から抜け出すものだったのに、

2)国家も別の共同体にすぎない、新たなしがらみ、

3)国家と民主主義で君主からの搾取から逃れたはずなのに、

4)また国家から税金として搾取される、

5)しかし国は自衛のための最適手段である、

6)武力で攻め込まれて国家に守られる必要を悟り、

7)紛争がない国の国民は国を必要ないと思っている。

 

つまり国家の活動意義は戦争以外には見出せないのではないか。設計図のないシステムである資本主義、民主主義は崩壊しかかっているともいう。そのあとは無政府主義なのか。

 

スポーツは国家の代表なのに

 

ここでラグビーのシステムが紹介される。ラグビーに限らないが、どのスポーツにも日本人以外の主力選手がはいっている。それで国の代表チームとなっている。

国の代表選手は国籍は無関係に選ぶことができる。

すなわち、

(1)その国・地域で出生、

(2)両親または祖父母のうち1人がその国・地域生まれ、

(3)直前の5年間継続居住(2021年末までは3年間だった)、

(4)通算10年居住

――のうち、どれか1つを満たせば、その国の代表選手になれる。

それはバレー、バスケットボール、サッカー、野球でも似たようなことが起きている。日本チームは日本人だけで構成されていない。WBCでもヌートバー選手がいたし、バスケでも活躍を見せたのは、ホーキンソン選手、サッカー、ラグビーやら、日本以外は昔からインターナショナルチームが当たり前だった。それに違和感もなかった。

 

フレキシブル共同体

 

人はなんらかの共同体に属していたい。それで安心する。しかしそれがまた紛争を生み出す。長く属さないで都合よく乗り換えるほうがいいのかも。領土争いしなくても争いはスポーツがそうであるようにどこでも起きる。SNSの炎上は共同体のなかでの紛争だ。いつの間にか国ではない共同体に属している。スポーツの国家代表基準とSNSコミュニティは国家の次にくるフレキシブル共同体の前兆だ。

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