相応の店選びをしよう【御散歩雑談】20200127
年末年始。忘年会、新年会、歓送迎会。いや、最近は若い人を中心に、「それ仕事ですか?」「いやです」とかの反応も多々あるそうだが、忘年会や新年会に複数出席するのは大抵のビジネスマンなら当たり前のことだろう。
この席でしか顔を合わせないことも少なくない人たちに、年に一度、会える機会。自分としては、意味があろうがなかろうが、大切にしたいと思っている。年に一度、それ以上の会う機会だ。話す内容は昔話。それも毎年ほとんど同じだ。変化するのは、誰かの訃報。誰かの事件、誰かの進退。そして、現役の誰かの出世話やゴシップ話。
とはいえ、とはいえ。
五〇代、六〇代、それ以上の人たちが集まる昔仲間の会だから、店選びは相応の店が望ましい。決して当時を懐かしんで、当時の主戦場だった街の、昔の店を選んではいけない。
そこはもともとパリピの街だ。そりゃ自分たちも昔はパリピの端くれ。アホな飲み方、騒ぎ方、それでも、店が大目に見ていたのは、毎週きてくれる常連だったから。常連だったから、他の客とも会話は交わさずとも、常連どうしのある意味顔見知りだ。微妙な一触触発も、微妙な距離感でうまく回避してきた。
店員たちも変わっている。日本語カタコトのスタッフが回している店は決してすくなくはない。
昔は気にならなかったが、そうした店は騒がしい。狭い。
料理もなんだか怪しい気がする。ドリンクはなんだか薄いのではないか。その割に価格は安くはない。昔と違って我らはもはや常連さんではないし、なじみの店員さんも、店長が誰だかも知らない。向こうもこちらを知らない。
だから、懐かしい顔ぶれが揃って、当時のような居心地を期待するなら、店を選ぼう。年相応の街を選ぼう。少し予算を上乗せしよう。1000円乗せれば少し大人の街までいけるさ。
その昔、おじさんたちがなぜ赤坂へ銀座へ向かうのかはわからなかったが、やっぱり、そちらが少し大人の街なのだろう。あるいは今なら下町もよさそうだ。人形町、門前仲町、麹町なんてのも静かに語り合えそうだ。
相応の店選びをしよう。
年収に応じた値段とかそういうことではない。その世代に相応の店ということ。
さて。
それでは。。。と。
下見下見♪